日本ブリーフサイコセラピー学会

日本ブリーフサイコセラピー学会
The Japanese Association of Brief Psychotherapy Annual Meeting

大会企画・学会企画

大会シンポジウムについて

本大会では、「言の葉のウチとソト」をテーマに、
コミュニケーションに関するシンポジウムを中心に開催予定です。

7月28日(土) 15:15~ シンポジウム

コミュニケーションが生み出す対人援助場面の相互交渉

シンポジスト
樫田 美雄(神戸市看護大学看護学部)
遠山 宜哉(岩手県立大学社会福祉学部)
吉川 悟(龍谷大学文学部)

司会:児島 達美 (KPCL)、伊東 秀章(龍谷大学文学部)

 私たちは他者と対話をするときに、伝えたいことをそのまま言っている(発話している)わけではなく、自分の意図を相手に理解してもらうことを期待しています。しかし、対話の意図が達成されるためには、聞き手側の意図とのすり合わせのための相互交渉を重ねる必要があります。
 ブリーフセラピーでは、相互作用は状況に応じて変化し、文脈や関係に影響されると考えており、このシンポジウムでは、援助者やクライエントらがお互いにどのように相手の意図をくみ取り、自らの意図を反映するための語法や表現を用いているのかについて検討したいと考えます。

7月29日(日) 10:30~ シンポジウム

おもてなしの教育―人のこころをつかむ所作(ふるまい)を教えるには

シンポジスト
西尾 久美子(京都女子大学現代社会学部)
山本 成樹(本願寺ビハーラ医療福祉会)

シンポジスト&司会:唐津 尚子(コミュニケーションケアセンター)
指定討論&司会:東 豊(龍谷大学文学部)

 対人援助の場面を訪れるクライエントらは、治りたいからといって、そのためなら何でもしたいと考えて意欲的に来談されるわけではありません。また、先が見えずに諦めていることもあるでしょうし、話をしづらいこともあります。ブリーフセラピーは一般的な心理療法と異なり、そのようなクライエントらの状況に合わせてジョイニングを行い、クライエントらとの良好な関係を構築することが大切であると言われています。それは、相手の話を丁寧に聴く以上に大切な働きかけであり、セラピー全般を通して必要とされる所作であると言えます。
 このシンポジウムでは、そうした「人のこころをつかむ所作」をどのように教えるのかについて、シンポジストの先生方と検討していきたいと思います。

7月29日(日) 14:00~ シンポジウム

非言語コミュニケーションのウチとソト

シンポジスト
大坊 郁夫(北星学園大学学長・大阪大学名誉教授)
松木 繁(松木心理学研究所'り・らあく')
赤津 玲子(龍谷大学文学部)

司会:木場 律志(神戸松蔭女子学院大学人間科学部)

私たちは、話し手の意図を理解するために、言語的なコミュニケーションと同時に、パラ言語とも言われている非言語コミュニケーションを手掛かりとしています。また、非言語コミュニケーションを積極的に使うことで、相手に適切にメッセージを届けようとしています。ブリーフセラピーでは、効果的な援助を行うために非言語コミュニケーションを有効に活用することが必要だと言われますが、詳細な検討が行われたことはありませんでした。
 このシンポジウムでは、各先生方から非言語コミュニケーションに関する話題を提供していただき、それらをどのように受け取り意識的に使うことによって、より効果的な援助につながるのかについて検討したいと思います。

7月29日(日) 14:00~ 研修委員会企画シンポジウム

社会の中で生きるブリーフサイコセラピー

企画
喜多 徹人(学校法人神戸セミナー)・長谷川 直実(ほっとステーション)

シンポジスト
澤田 正(兵庫県立大学大学院会計研究科)
佐々木 伸(平野・佐々木法律事務所)
奈良 泰宏(奈良特許事務所)
岡嶋 真智子(学校法人神戸セミナー)

司会:坂本 真佐哉(神戸松蔭女子学院大学人間科学部)

ブリーフサイコセラピーの考え方や技法は医療や心理療法現場以外の様々な場面で、役に立つはずです。

企画者は、ビジネスマンや、経営者対象の講演で相互作用、SFA、ナラティブなどのお話をさせていただき喜んでいただくという経験をしています。

また、定期開催している研究会には、心理、教育、医療以外の職種の方々も参加されています。「営業に役立つ」「家族との関係が良くなる」「子育ての参考になる」など様々な感想をいただいています。

本シンポジウムでは、ビジネス、受験勉強、家庭などでブリーフ的実践を取り入れている方々にお話をしていただき、楽しく語り合いたいと思います。

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